2009年08月

  1. --/--/-- スポンサーサイト
  2. 2009/08/23 レプラホーンの贈り物

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

レプラホーンの贈り物

学校で、時折低学年の母から、

「あき乙女さん、石を売って」

と頼まれることがある。学校の運営資金調達の為に、親達は軽食販売やリサイクル販売等、様々に工夫を凝らしているのだが、そうした活動の一つに、水晶等の天然石を内外に販売する「石班」というグループがあり、私はその一員なのである。
「石班」などといった珍妙な係が存在する学校というのも、そうざらには無いであろう。

さて、冒頭の様に、低学年の子供を持つ母親が、急遽天然石が必要になるというのは、どういった場面であろうか。
それは、突如子供の乳歯が抜けた時である。

過去記事(こびとさんからの手紙)に紹介したが、子供の抜けた乳歯が、こびとさんの魔法によって、翌朝綺麗な石になっている、そんなメルヘン溢れる贈り物をする為だ。

この夏休みの間に、私の娘・ぴーぽこ(仮名)も、前触れも無く突然乳歯が一本抜けた。
が、そこは抜かりが無い。こんな事態に備え、私は常から数個の天然石のタンブルをこっそりストックしてあるのだ。
更に私の用意周到なところと云うか、小賢しいところは、ぴーぽこに

「外国では、歯は石になるだけじゃなくて、コインになることもあるらしいよ」

と語って聞かせている事だ。こう教えておけば、仮に石のストックを切らす様なことがあったとしても、以前海外旅行の際、記念に取っておいたセント硬貨を使えば良い。

が、私のこうした小賢しさが子に報いたか、ぴーぽこはこんな事を云い出した。

「う~ん、石もいいけど…今度はお金になってて欲しいなぁ…。それも、外国のじゃなくて、日本の

流石、ルビコン世代である。もうメルヘンに浸っていた幼児ではない、願いが現実味を帯びてきている。コイツ、大人になって俄に大金など手に入れようものなら、総金歯にでもするんじゃなかろか。

抜けた乳歯を後生大事にティッシュでくるみ、それがゼニになることを夢見て枕元に置くぴーぽこ。そんな銭の亡者の姿を見つつ、私の中の妖精的要素が一計を案じた。

さて、ここで「こびとさん」について考察したい。
東洋でも「地水火風」と云うが、西洋でもこの世を構成している要素を「土、水、風(空気)、火(熱)」の四大元素として分類していた。人智学で「土」と云うとき、それは単なる土くれだけを指すのではなく、「固体」全体を意味する。
土の要素は形成、凝固、硬化等の性質を持っており、人体でも歯はとりわけ土の要素が強いと云える。

この「土」の要素を持つ元素存在を、シュタイナーはパラケルススの分類を踏襲して、「グノーム」と呼ぶ。(『固体』を全て『土』と呼ぶ様に、土的要素を持つ妖精たちを総称して『グノーム』と呼んでいると思われる)
シュタイナーは「小人のように、注意しろ」というドイツの古い諺を引用し、この「小人」とは「グノーム」に他ならない、と述べている。昔話や伝説に登場する小人は、概ねグノームの性質を表現しているのではないだろうか。

「小人」と云えば働き者で、物作りが得意な者が多い。夜中に職人の仕事を手伝う小人の話は有名である。また、北欧神話の女神・フレイヤが身に付けているブリシンガメンという美しい首飾りも、四人の小人によって製作されたものだ。
こうした話は、小人が土の特質である「形成」や「硬化」の特質を有していることを表しているのではないか。

また、レプラホーンという種類の小人などは靴職人で、金持ちだと云われる。エーテル存在の妖精がお金など持っていても仕方がなかろう。尤もレプラホーンは、使う為にお金を集めるというより、お金そのものを収集し、貯めておくことに関心があるようだ。コレクターかっての。そもそも何故妖精なのに「お金」に執着するのか。「硬化」だけに「硬貨」って、駄洒落か?
まぁ、お金というものは、「価値」とかそういった概念を固体化したものとも云えるから、人間界のお金の発生時に、レプラホーンが関与していたのかも知れない。

ともかく、小人は物を「形成」するのが得意な者が多い。白雪姫の周りでご陽気に「ハイホーハイホー」歌っているだけの存在ではないのである。

これら元素存在たちが、動・植物や人間にどのように関与しているとシュタイナーは述べているか。それについてはまた改めて紹介するとして。

こびとさんが土の元素霊・グノームに属する者だとするなら、ぴーぽこの「日本のお金になって欲しい」という願いを叶えるお膳立ては既に整っているというわけだ。
形成、硬化を得意とするグノームにとって、乳歯を天然石やコインに変えるなど朝飯前、とりわけレプラホーンに至っては、しこたま金貨を貯め込んでいるときた。彼に頼めば銭コレクションの中から一枚ぐらい分けてくれるかもしれない。

ただ、グノームに限らず多くの妖精に共通する特徴、それは悪戯好きだということだ。

翌朝、枕元のティッシュの中身が、コイン状に変化している事に気付いたぴーぽこ、嬉々としてテッシュを広げる。中から出てきたものは…。


     寛永通宝

である。間違いなく、「日本のお金」だ。
ただし、昔の

実は私が大学時代、歴史マニアの後輩から、どこぞかの旅行土産として貰っていた寛永銭を、引き出しの奥に仕舞っていたのだ。

ぴ:「これ…なに?」
私:「お金だねぇ…。日本の!良かったじゃん、こびとさんが『日本のお金』って願いを叶えてくれたよ!」
「これ、使えるのかなぁ?」
「使えないねぇ、昔のお金だから」

こびとさんが願いを聞き届けてくれたことへの喜びと、それが使えないと知った落胆とで、「はぁ~~・・・」と、ぴーぽこは笑いつつ溜め息。

「今度は『使える日本のお金』ってお願いしよう」

懲りないな、オマエも!

そんなぴーぽこに、こう云っておいた。
「きっとこびとさんは、折角のぴーぽこへの贈り物を、大事にとっておいてほしかったんじゃないかなぁ。お金は使えば無くなっちゃうし」
ぴーぽこは納得した様子で、寛永通宝を、これまで歯から変化した天然石と一緒に並べる。

ぴーぽこよ、その寛永銭は大事にとっておくがよい、レプラホーンの様に。

寛永銭では何も買えーせん。

・・・え!?駄洒落オチ!?


~~~~~σ.σ~~~~~σ.σ~~~~~σ.σ~~~~~

★コメントの表示を承認制にしましたので、反映に時間がかかる事があります。御了承下さい。


ブログランキング
乙女への励まし代わりに↓をクリック
σ.σ
ブログランキング・にほんブログ村へ
こちらも↓
b_04.gif
スポンサーサイト

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: Sky Ruins, web*citronDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。