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妖精の子は妖精

吾輩は妖精である。

いや、人間なのだが。
以前、上級生の母・小リスさん(仮名)に、「あき乙女さんて、妖精っぽいですよね~」と云われた事を書いたが、その後日譚。
ある日、小リスさんが本屋で立ち読みした本によると、この世には魂の起源が、妖精とかそういった存在である人がいるとのことで、そうした人々の外見的、また性格の特徴が書かれてていたそうだ。

「それが全部あき乙女さんに当てはまるのよ~。だからあなた、やっぱり妖精よ」

・・・って、貴女、なに怪しげな本を読んでるんだ!?
が、私も生来妖怪やら妖精やらが好きである、早速本屋で同書に目を通すと、確かにそれら特徴の悉くが、私に当てはまる。思わず購入してしまった程だ。

無論、その本の内容を頭ごなしに信用してはいないが、自分が実は妖精だ、と思って残りの半生を送るのも乙なもの。

問題は、「私って、実は妖精なの」などという台詞をうら若き乙女が発した場合、「あ~、夢見がちな不思議ちゃんね・・・」と、軽く厄介者扱いされる程度で済むが、三十代半ば、自称・乙女の倒錯野郎が発したなら、「不思議」を通り越して「不気味」でしかない、という事である。

さて、過日、娘・ぴーぽこが通うシュタイナー学校で、「謝肉祭」が催された。
今年から、初めての取り組みとして、一~四年生の子供達は、学年ごとのエポック授業の中で取り組んだお話の登場人物に仮装してその日を過ごす事になった。つまり、

一年生・・・「メルヘン・昔話」~天使や小人、お姫様など~
二年生・・・「動物寓話」~キツネや小鳥、小鹿など~
三年生・・・「職人」~パン屋や自動車整備工、鋳物職人など~
四年生・・・「北欧神話」~オーディン等の神、フリッグやフレイヤ等の女神、巨人など~

このラインナップの中で、三年生・「職人」って。現実的過ぎないか?
無論、これにも理由がある。
これまでも何度か触れてきたように、一年生までの子供にとって、「メルヘン」は必要である。
同様に、各学年の子供の心の成長に必要な物語を、シュタイナー教育では行う。
例えば二年生にとって、何故「動物寓話」が必要か、という事について述べようと思ったが、長くなるので、またの機会に譲ることにする。とにかく、それぞれに、ちゃんと意味があるのだ。

ともかく、これらの中で、自分が何になりたいかを子供達自身が決める。
何をやる事にしたのか、ぴーぽこに訊ねたところ、

「妖精」

流石、妖精の子は妖精、という事にしておこう。
問題は妖精のコスプレいやさ仮装をどうするか。イメージを分かり易く云えば、戸川純の「蛹化の女」のステージ衣装。
・・・分かりにくいか。
ともかく、背中に背負う昆虫の羽をどうするか苦心していたが、同じ一年生の千早ふるちゃん(仮名・小人役)が持っている妖精衣装セット(羽とチュチュ)を貸して貰えた。それに、我が家にある100円ショップで買ったステッキとデコレカチューシャを付ければ珍妙な妖精の一丁あがり、である。

当日は授業の一環、という事で、当然親は教室には立ち入れないので、詳しい様子は分からない。
四年生の神話劇や、三年生のパン屋さんに招待されたりしたらしい。
また、そのいでたちで学校中を回り、中・高等部や事務室、校内で作業している親達に披露していたので、各学年の子供達の仮装は一通り見る事が出来た。

一年生の親達は、お迎え時に教室内に招待された。
ずらりと並ぶ、仮装した子供達は圧巻。魔女に扮装した担任のウール先生を筆頭に、王様とその家来、お姫様に狩人。妖精、天使に小人達と、まるでメルヘンの世界に迷い込んだ気分。
特筆すべきはリアル・双子の「赤鬼青鬼」。「強い青鬼」と、「お花が好きな赤鬼」なのだとか。
また、可愛い「笠子地蔵」もいた。この辺りは分かるが、ある男の子、

「間(ま)のいい猟師」だって。

数ある昔話の中からそれをチョイスするとは、実に通好みである。このセンス、大好きだ。

今回の謝肉祭で思った事は、「人間はある境界の中でなら、なりたいものに何にでもなれる」という事だ。
例えば私が横綱になろうと思っても、到底なれるものではない。
それぞれが生まれ持ったもの、獲得した才能や性格、また、社会からの要求としては、学歴や選挙、資格など、簡単に「何にでも」なれる訳ではない。

また、例えば三年生の子が「動物になりたい」と思ったとしても、それも不可能だ。いくら「新撰組に入隊したい!」と思ったところで、残念ながら、今は幕末ではない。
が、その子が「神様をやりたい」と思ったなら、今は無理だが、来年にはなれる。この様に、人の可能性は、現在と未来においてのみ開かれている。

このように、人間にはそれぞれの世界、境界があり、それを超えたものにこそなれないが、その中においてなら、自分が「なりたい!」と思うものに、何にでもなれる。子供達は今回の仮装を通して、そうした体験をしたのではないだろうか。
先生達がこれを企画した意図は伺っていないので分からない。以上の事は、あくまで私個人の感じたことであり、私見に過ぎない。

してみると、私という妖精は、境界を越えて「人間」として生まれてきたのだろうか。・・・って、まだ云うか、自分。
小リスさんの中でも、私は「妖精」という事になっている。
先日の保護者・朝の会で、「今日は力仕事があるけど、男手が無いから日をずらそう」という事になった。猫娘さん(仮名)が私に向き直り、「男手、あるじゃない」
私は仕事上、手や指先を大事にしているし、実際非力なので、殊更に力仕事は避けてきた。
件の本によると、妖精の生まれ変わりの特徴の一つに、

「重労働を避ける傾向があ」る、という。

小リスさん、猫娘さんに向かって、

「いいの、この人は、人間じゃないから

・・・基本的人権までは剥奪してくれるな。


※過去記事「若者と希望」冒頭部参照
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コメント

私は詐欺、いやさサギの母です
うちの娘は「サギになる」といってきた。
スズメ、とかツバメ、とかでなく、サギ。これまたおタッキーなことを、、と思ったら、ただのサギじゃなくて「コサギ」だってさ!図鑑で調べたら足が黄色くて、しっぽのあたりに黄色いレースのような羽根があるという。で、買いにいったわよー。ユザワヤに。下の子を預かってもらえるのが金曜日しかないので、前日の金曜日に。ところが!金曜日ユザワヤは休みであったのだ!!!!ぐがん。金曜日私は講師食事係だったから、残された時間は少なかったが、もう一つ小さな布やさんでなんとかチュールレースみたいな布を買って、ことなきを得た。って、本体は古いシーツなんだけど。なんとかリアルな衣装をって真顔で駆け回る私もバカ親でしたわ。
あき乙女さん
「いいの、この人は、人間じゃないから」
おもしろすぎます

私も自分では普通の部類に入ると
思っているのですが
普通じゃないといわれる事が多々

メルヘン系ではないのは確かです
>ミニョンの母さん
根川にいる、あのサギですね!?「シラサギ」と呼んでいたけど、厳密にはダイサギ、チュウサギ、コサギ等の、白いサギの総称だそうで。コサギ、根川沿いを歩いていると、度々見かけますよね^^
二年生は人数多いし、一人一人じっくり見られなかったけど、そうだ、云われて思い出した、お子さん、サギでしたね^^可愛かったなぁ^^そうか、その裏には、母の涙ぐましい努力が隠されていたのですね・゚・(ノ□`)・゚・
来年もやるのかなぁ。。うちの娘、何の動物になるのか。
以前、フェレットを飼っていたから、「イタチ」とか云い出しそう^^;

>なちぶーひとみさん
「妖精」はまだしも、「妖怪」と呼ぶ人もいます(--;
>普通じゃないといわれる事が多々
件の「小リスさん」もそんな方ですよ^^面白いと云うか、良い意味で変わった方なんですが、自分では至って普通人だと思っているようです^^;
そういうタイプって、えてして愛すべき魅力に溢れた方が多いけど、きっとなちぶーひとみさんもそういう方なんだろう、と、勝手にイメージしました~^^
最後に・・・
今日は会社でも読めそうだなぁ、
あき乙女さまのブログ♪
と思って、読み進めてたら。
最後に。最後の、最後ですよ、

「いいの、この人は、人間じゃないから」

で!!!!!
吹き出しましたよ、
変な人、やっちゃいましたよ、会社で。
すいません、ツボったんですけど。
あ、あき乙女さまは人間なんですけど、でも
妖精説に私は1票なので、
だから、すいません。

あき乙女さまのブログ、
私がいつかママになる時がきたら
思い出す、素敵なブログだと思います。
これからも楽しみにしてます。

でも、あんまり面白すぎるのは
会社で読む時、困ります。
笠子地蔵の母でーす。謝肉祭ホントにかわいかったねぇ。そしてみんなそれぞれに父、母の涙ぐましい努力も垣間見た様な気がしました。

それにしても小リスさん、ナイスです(笑)ブログを読み進めるたびに、今回のおちはなんだろぅ~って実はワクワクしてます♪

>ミニョンの母さん
私も金曜日ユザワヤに行きましたよ~。私の場合は急ぐ物を買いに行った訳ではなかったのですが、わざわざ上まであがったのに『本日休業』の看板を見て、思わず『休みやったら1階にわかるように書いとけっちゅうねんっ!!』と言ってしまいました。ちなみに1年のFちゃんも行ったそうです(^^;)
謝肉祭ってやらないなー
こっちは、月例祭に8年生の劇に、12年生の卒業発表があるよー。
謝肉祭楽しそうだねー♪
>まこりんさん
>妖精説に私は1票なので
なんか、嬉しいですねぇ^^
最近も、学校の校庭にじょうろで水を撒いていたら、全く別の母から「水を撒く妖精みたい」と云われ、気を良くしていたところですσ.σ
それにしても、「人間じゃない」ってのはねぇ(--;妖怪人間みたいな扱いですよ・・・。まぁ、いいんですが。
いつかまこりんさんがママになったら、色んな子育ての仕方があるけど、シュタイナー教育というのもあったなぁ、と、選択肢の一つに数えて頂ければ幸いです^^

>さきすけちゃん
笠子地蔵、可愛かったなぁ~~~。。お子さんがおしゃべりをしていたのを注意するウール先生が、「ちょっと、お地蔵さん」と優しく云っていたのも私の中ではかなりツボでした^^
あ、あと、落語じゃないので、あまり「オチ」を期待せぬように^^;真面目な話もたまには書きたいので^^;

>あいぴょんぴょん
低学年が仮装して過ごす、という取り組みは、今年初めてなんだって。来年以降も続いて欲しいなぁ^^
うちはまだ12年生はいないけど、学習発表会(そっちで云う『月例祭』かな?)や、8年生の劇もあったよ~。
次回はこの8年生の劇について書こうと思ってます~。

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