HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>シュタイナーの学び

動物園で子供観察

来年度の新入生を迎えるに当たり、各学年の教室移動及び新教室作りが、春休み初日に行われた。
父が中心の力仕事・大工作業チームと母による内装・清掃チームに分かれて作業するのだが、私はこれまで力仕事は避けてきた。

何故なら、私は、妖精だから。

いや、実際非力の私がいたところで足手纏いにしかならないし、筋肉痛や、また、手や指先を負傷しようものなら、本業に響く。
かと云ってこうした全体作業の時にまで、いつもの様にすまして母チームに混じっているのも気がひける。

こうした海の物とも山の物ともつかない私は、もう一つの仕事に就いた。

それは、「保育チーム」

親が学校の作業をしている間、低学年の子供達には保育が必要になる。
ウズメさん、さきすけさん、いいちこさん(いずれも仮名)、そして私の四人の引率の許、一年生は近場の動物園に行く事になった。

「学校では皆力仕事で大変なのに、動物園とは楽しそうですなぁ、結構な御身分ですなぁ」などと思うなかれ。一年生の子供達及びその弟妹の幼児、都合十五人をお預かりし、事故等が無いよう気を配りながら引率するのも、責任ある重要なお役目なのだ。

動物園ではウズメさんが中心になり、子供達が迷子にならぬよう、学校でお散歩に出掛ける時のように二人ずつ手を繋いで並ばせて移動する。
が、子供達のテンションは否応なく上がる。そのうち早く先に行きたくて走り出す子が出る。それにつられて他の子達も次々に走り出す。

こうした餓鬼どもを大人しくさせるのは簡単である。
やすめ、きをつけ。まえへならえ、なおれ。こうしてまず身体を縛る。そうして、列を乱した餓鬼は上から怒鳴りつけ、なんなら見せしめに拳骨の一発も頭上にお見舞いして、心を縛れば、餓鬼どもは大人しく云う事を聞く。私の子供の時分は、これが大人達の常套手段であった。

が、シュタイナー教育ではこうしたやり方はしない。これは子供達の自由を縛る行為以外の何者でも無い。

かといって、野放図に、子供達がそれぞれ行きたいように、やりたいように野放しにする事もしない。それは履き違えの「自由」である。

では、どうするか。「手を繋いで、皆で一緒に行こうね」などといった簡単なルール、約束事を子供達に渡してやればいい。やればいいのだが。これが簡単にはいかない。
所詮我々はシュタイナー教育の素人、少し気が緩むと子供達の列も乱れ、気付くとバラバラになる。

面白い事に、「次は狸に会いに行こう!」などと目的を持たせると、目的に向かう意識やそれぞれのペースが違うので、列は縦に拡散する。
かと云って今度は目的を持たせないと、周囲の色々な事に意識が向かい、列は横に拡散する。

後で思ったのだが、「皆で楽しく歩くこと」を目的にすれば良かったのかも知れない。
例えば、一人の子が歌い出した時、他の子達も自然に唱和し、その間は列は乱れず、楽しそうであった。
「子供が全員揃っているか」「安全か」「次のルートは」「時間は」など、そういった事で頭が一杯だったが、動物が出て来る歌でも歌いながら歩けば、もう少し違っていたかも知れない。

さて、シュタイナーは「四つの気質」に着目、重視していた。詳しくはまた改めて述べるが、「動物園」という場所は子供達の気質を見抜く上で、格好の手がかりになるのではないだろうか。

ある動物を少し見たらすぐに飽きて、どんどん次の動物を見に行きたがる、典型的な多血質の子。

一方、マイペースに動物をずっと眺めてなかなか檻の前から動かない粘液質の子。

粘液質の子がずっと見ていたオランウータンが、ふいに面白い動きをする。「わァ~、面白~い!」
歓声を聞き付け、「なになに?」と素早く戻って来る多血質の子は、動物の動きに「わぁっ!」と喜ぶが、すぐにまた別の動物に気持ちが移る。

列からどんどん先に行くのも多血質、または次の目的にどんどん向かいたがる胆汁質
「大人より先に行かないって約束だった筈だよ」と注意をすると、(あぁ、そうだった)という顔で列に戻る。短気な熱血漢の胆汁質の子は、今度は他の子が私より二、三歩先に行っただけで、
「大人より先に行っちゃ、いけないんだよ!」
と注意する。(オマエが今、まさに云われたばっかの台詞じゃん!)と、内心苦笑せざるを得ない。
だが、前方に何か発見すると、云ったそばから忘れてまた先に走り出すのだから、子供というのは面白い。こういう子は、胆汁質多血質の混合気質かも知れない。

また、可愛い動物が好きなある女の子に、何度か「ほら、あそこに兎がいるよ、可愛いね」等と話し掛けたところ、その子は私を「可愛いものに共感が出来る仲間」と見なしたものか、その後ヒミズやイタチ、川鳥のヒナ等、可愛い動物を見付ける度に静かに私に近寄り、穏やかな声で「ぴーぽこちゃんのお父さん、可愛いヒナがいるよ、ほら」などと教えてくれた。
他人に気を配り、繊細な優しさを持った、憂鬱質ならではの言動ではないだろうか。

尤も気質は混じり合っており、これらの事だけで子供の気質を決め付けられる訳ではない。クラス全員の子供達の気質全てを正確に見抜くのは、熟練の教師でも至難なのだそうだ。

動物達より子供達を見ている間に、夕方が近付く。
一年生は授業でよく散歩に出掛けるが、これら子供達をいつも立派に引率している担任のウール先生(仮名)の偉大さを、改めて感じ、感謝を深めた一日であった。

帰宅後、娘・ぴーぽこ(仮名)は早速妻・みぽちに、印象深かった動物について話し出す。

ぴーぽこ:「おかーさん。あのさ、ゴリラみたいな動物で、バウムクーヘンっているでしょ?」

みぽち:「??・・・・・・もしかして、オランウータンのこと?」

ぴーぽこ:「そうそう」

って、なにがシレッと「そうそう」だ!

バウムクーヘン

オランウータン

合っているのは七文字中、わずかに「ー」と「ン」のみ・・・。


ブログランキング
乙女への励まし代わりに↓をクリック

b_04.gif
スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://akiotome.blog123.fc2.com/tb.php/27-a03250ae

コメント

バウムクーヘン
知っている数少ないドイツ語の一つだわ。ザッハトルテって、ザッハさんが作ったケーキだって知ってた?あたしゃこないだのバレンタインまでてっきり「ザッハ」はチョコレートの意味だと思っていた。よかった、知ったかぶって使う前で。(使うときあるのか?)
動物園係、おつかれさまでした。今年は激しい花粉症で副鼻腔炎と咽頭炎をすでに発症しているわたし。あの日は「できれば屋内の仕事がいい~~」といって教室移動に回ったんだけど、結局中も外も出入りするから一緒だし、ほこりとカビでかなりすごいことになりました。次の日一日寝てました。あ、でもあの日のお昼はおいしかったよ。唐揚げ。(学校ブログ参照)
オランウータン
ずーとむかしバイク屋でバイトしてたときの社長の息子(当時小1)が、私にむかって
「パンジー取って、ねーパンジーだってばっ!パンジーわかんないのっ!!!」
「???ぱ・ぱんぢ~???」
「あーもーこれだよこれっ!!【えーご】しんないのっ!【えーご】」
「これ【モンキー】だお」

さる→モンキー→チンパンジー→パンジー
略してかっこいーんだけどねぇ~。
成人したいまでもミドルネ-ムは
【パンヂ~】です。
お疲れ様でした~(^^;)あの日は子ども達と8時前に爆睡!!かなり疲れたけど勉強になる一日でした。義姉の子はよく預かるけど、大勢の子供を預かるってほんとに神経を使うね。ウール先生や学童の先生…学校で日頃子ども達がお世話になっている皆々様に改めて感謝でした。

私も帰ってから思ったよ~。子ども達がずっと拡散していたような感じだったから、何か1冊グリム童話等の本を持っていって、何処かで読み聞かせをして少し静かな時間を持つとか、あき乙女さんの言うように歌を歌いながらとかね。次回に繋げましょう(^ー^)v
そうそう(^^)
オランウータンはバームクーヘンとも言いますよ(笑)これからはそう言いますよ、わたしは。
可愛いのでぴーぽこ嬢に1票。
お疲れさまー
こっちは昨日クラス移動の大掃除だったよー。
保育はないから夫婦どっちかが行ったんだよ。
だんなが行ったけどね。
あと、成長の記録ももらった。
おーって感慨深かったねー。
>ミニョンの母さん
林さんが作ったから「ハヤシライス」みたいなものですね。
あと、カウパーさんが発見したから「カウパー氏腺液」とか。カウパーさんも何発見してんだか。
当日は私ら親子も鼻水と目の痒みに悩まされつつでした(--;あ、私は花粉症じゃないんですがね。←認めたくないだけ^^;
ミニョンの母さんも作業お疲れ様でした~^^

>うちさん
そう略しますかね^^;それじゃ花のパンジーだか何だか分かりませんよね^^;
普通、「チンパン」でしょ、略すなら。
でもオランウータンは「ウータン」って、下を取って略しますねぇ。「オランウ」とかあまり云いませんねぇ。
ミドルネーム、「パンジー」ならフラワーチックで美しいですね^^「チンパン」や「モンキー」じゃなくて良かったですね、その子^^

>さきすけちゃん
お疲れ様でした~^^なんだかんだで楽しかったね^^
今年の一年生は大人しいとは云われるけど、それでもあれを束ねる先生は流石だね。。
羊がいたら「ブルッキーの可愛い子羊」でも歌おうかと思ってたんだけどね~・・・。二年生はエポックで動物寓話をやるから、歌やお話を交えつつ移動するの試してみよう~^^

>まこりんさん
オランウータン、和名「しょうじょう」、別名「バウムクーヘン」^^
代わりに今後、バウムクーヘンを「オランウータン」と呼ぶのは如何?
「このオランウータン、美味しい!」
・・・動物愛護団体に怒られそうだ^^;

>あいぴょんぴょん
お疲れ様でした~、旦那さん^^
そっちも大変ではあるだろうけど、ちゃんとした校舎があるのがいいよね~。。
こっちも「あゆみ」(成長の記録)貰ったよ~^^
数字の評価が一切無くて、子供の様子が丁寧に書かれている・・・素敵な通信簿だったなぁ。。

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: Sky Ruins, web*citronDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。