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ハッピバースデイ・ディア・仏陀

シュタイナー学校では、クリスマスの行事を大事にしている。
クリスマスといえば、我が国では前夜・イヴに浮かれた恋人達が小洒落たホテルの一室で交尾を行う、そんな日だ。聖人の誕生日の前夜にわざわざヤることか!?
って、ロクにモテた事の無い私の憤りは置いておいて、我がシュタイナー学校ではイエスの聖誕祭と同様に大切にしている行事がある。

それが、4月8日、仏陀(釈迦、ゴーダマ・シッダールタ)の聖誕祭・「花祭り」である。
(尤も、日本の他のシュタイナー学校でもこれを行っているのかどうかは知らないが、少なくともうちの学校ではそうだ。)

日本の多くの家庭の宗旨は仏教であるに関わらず、この「花祭り」は、ちっとも盛り上がっていない。クリスマスにケーキやチキンで盛り上がる家庭はあっても、花祭りに甘茶で盛り上がっている家庭は、あまり聞かない。

そんな地味な日ではあるが、我が校ではこの行事にも取り組んでいる。

潅仏会(花祭り)の「花御堂」とまではいかないが、ホールに各学年で育てている鉢植えの花や蓮の花の写真を飾る。
中央には祭壇があり、羊毛で作った仏陀の像が安置される。生まれるやいなや「サタデー・ナイト・フィーバー」におけるジョン・トラボルタのようなポーズをとり、

「天上天下唯我独尊」

と云い切った時の、あの像である。

全校生徒がこのホールに集まり、仏陀の生涯について等の話を聞く。午後、学年ごとに近くのお寺にお参りして甘茶を頂く。そして、解散。低学年の親は、この日は解散時間にお寺でお迎え。概ね、そういった流れである。

時折、シュタイナー教育は特定の宗教(キリスト教)に基いている、と云われるが、それは全くの誤解である。この学校がイエスと仏陀の聖誕祭を同等に扱っている事でもそれは明白だし、シュタイナー自身、「宗教的理念に基く学校を作っているのではない」と断言している。

一般の学校でも「歴史」の授業の中で、宗教は取り扱われる。私なども日本史の授業で、

「天台宗は最澄、真言宗は空海。覚え方は『天最・真空(てんさい・しんくう)』」
などという、無味乾燥な教わり方をしたものだ。こういった暗記的な授業に比べたら、確かにシュタイナー教育では「宗教学」の扱いは特別とも云える。
が、それは特定の宗教・宗派を礼賛するものではなく、出来るだけ広く、あらゆる民族の宗教を扱う。そうする事で、子供達はむしろ宗教の枠を超え、異文化や他民族への偏見を抱くことなく、それらを理解し、敬意を持つようになるのだろう。

因みに、シュタイナー自身は当然敬虔なキリスト教徒ではあったが、「仏陀」や「菩薩」等についても言及している通り、他の宗教にも造詣が深かった。また、その思想・哲学に東洋的な要素が強かった為、多くのキリスト教徒から異端の扱いをされているのは皮肉である。

さて、今年の花祭りの日は、春だというのに冷たく、そして激しい風雨。
普通の学校なら「雨天中止」が当然の空模様である。
が、この学校は、ルドルフ・シュタイナー以外に、もう一人の人物の教育理念に基いている。

それは、「宮澤賢治」。「雨ニモマケズ」に曰く、

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」

篠突く風雨をものともせず、学校から少し離れたお寺目指しての強行軍。まさに雨にも負けず風にも負けずを地で行く子供達。新学期早々、試練の幕開けである。

比べて昨年の花祭りは日和も良く、桜も満開。当時入学したての娘・ぴーぽこ(仮名)、花祭り終了後、お友達のるるるーちゃん(仮名)親子と一緒にのんびり帰ろうとしていると、我々の前に一人の初老の女性が現れた。
彼女は優しい笑顔で子供達に、

「知ってる?桜の花の蜜はね、甘いんですよ

と話しかける。
「本当は摘んじゃいけないんだけど・・・子供達の学びの為だから、少しならいいでしょう」
などと一人ごちつつ桜の花を幾つか摘み、額を取って口に当て、

「こうやって舐めてみるとね、甘いんです。君達も舐めてみる?」

興味深そうに見ていたぴーぽことるるるーちゃん、彼女のしたように桜の花に吸い付く。そして、口々に、

「本当だ・・・甘~い!」

と、歎声を漏らす子供達。それを優しく見守る、件の初老の女性。

彼女こそ、この学校の創設者であり、学校代表かつ現・八年生の担任教師でもある、T.T.T.先生(仮名)である。

かくして娘・ぴーぽこがこの学校に入って最初に覚えたのは、

「桜の花の、美味しい舐め方」

と、

「天上天下唯我独尊」

というフレーズである。

関係無いが、やさぐれた若者達のスプレーによる落書きには、「喧嘩上等」や「愛羅武勇」、「○○愚連隊参上」等、矢鱈と漢字が多い。
大学時代、キャンバスの近所の塀に書かれていた、スプレーの落書き。「天上天下唯我独尊」と書こうとして、途中、「唯」の字が書けなかったのだろう。そこにはこう書かれていた。

「天上天下Fuck!」

・・・もはや意味不明である。



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コメント

覚えてる、覚えてる!
今年はお寺にお迎えいけませんでしたが、去年は穏やかないい日でしたよね。そうそう、T先生が子供たちに桜の蜜を吸わせていたのを覚えているなあ。1年たったねえ~~~~~(しみじみ)。
ところで、我々は確かに宗教ではない訳だが、先日スキがあったのか、宗教の勧誘にあってしまった。なんか日蓮をもとにしていて、日蓮以外は邪宗ととく団体なんですよ。で、「興味ない」と私の話を聞く耳持たずべらべらしゃべるもんだから、「いや、子供をシュタイナー教育の学校に預けているから、そんな暇ないんです」といって学校を知ってもらおうとパンフだしたら、「何、これ?宗教?」私「いえ、宗教じゃないんです」相手「(パンフ開いてすぐ吐き出すように)宗教じゃない!宗教だわ!」ってパンフ投げ捨てられました。
笑えるよなあ~、宗教の勧誘の人に「宗教だ」ってバカにされちゃったよ。もちろん、パンフ拾ってさっさとかえってきました。疲れるとよくないわ。
だからうちでは「花祭り」なかったのかも
ヨーロッパだからキリスト教なんですね。ちょうど、毎週土曜の「聖書の夕べ」は個人的にどう思うかと聞かれ、私は無宗教だけど、聖書についての話は聞けるし(理解しているかは別にして)、特定の宗教がいいとも悪いとも思わないと伝えたところでした



>ミニョンの母さん
覚えてましたか、あの光景を^^
著作物や噂を通して、「厳しい」というイメージがあったT先生ですが、あの日からぐっと親しみ易くなりました。いや、親に厳しいには違いないけど、面と向かって軽口の一つもたたけるようになりました^^
勧誘の方のリアクション、ツッコミ所が多すぎて、何と云って良いのやら^^人間が「この人間どもめ!」と云ってる感じ?違うか?^^;

>なちぶーひとみさん
人智学では仏教もキリスト教にとって重要な位置にあるようですが、流石にヨーロッパでは花祭りはやらないでしょうね^^;日本でも殆んど無視されてますし^^;
私も無宗教ですが、神仏といった、視えない存在は肯定してます。それでも、ヨーロッパの方々にすれば「無宗教」って、奇異に映るでしょうね^^;
宗教が原因の戦争を起こすより、互いの宗教を尊重しあいたいものです。

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