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田んぼで発見!ピンクの蛙

子供の頃、クラスに一人は他愛も無いウソツキがいて、「うちにはドラ○もんが居る!」などとどうしようもない嘘をついていたものだ。
そいつの家に行ったところで青いネコ型ロボットがいるべくもない。
「今、タイムマシンで、未来に行ってる!」って、なんだその云い訳。

が、これから私が話す内容も、ともすればそんな嘘と同一視される危険性を孕んでいる。

なにしろ、埼玉の田圃脇の小川で、ピンク色の蛙を見たのだ。

海外の蛙、特にヤドクガエル類は黄色コバルトブルー等の、鮮やかな原色のものもいるが、日本の蛙は大抵茶色、アカガエル類でさえ鮮やかな赤ではなく、赤褐色、レンガ色だ。
だが、私は確かに、ピンク色の蛙を見た。

順を追って話す。

あるつてで、ぴーぽこと共に埼玉の某所に農業体験に参加した。空気が澄んだ、自然に囲まれた田園である。
そこで喫茶店を経営しながら農業を営むぽっぽさん夫婦(仮名)の御指導で、米作りを体験するのだ。

ぽっぽさん夫婦が行っているのは、原始的な水稲栽培である。
「自然農法」や、シュタイナーの「バイオダイナミック農法」等と共通しているのは、農薬や化学肥料を使わず、作物の生命力を強め、それに任せる栽培法である、という事だ。

シュタイナー教育では「直接体験」を重視しているが、この日の体験はまさにそれにもってこいのものであった。
泥田の手触り、足触り。泥の表面は太陽の熱で温まっているが、奥はひんやりとしている。
また、泥の匂い、草の匂い、風の涼やかさ。これらは本やテレビ画面からは得られない。

さて、この日は午前中に籾撒き体験。ぴーぽこも泥田に足を沈め、丁寧な手つきで籾を撒いてゆく。
そして皆で持ち寄ったお弁当を分け合って食べた後は、しばしぴーぽこや、一緒に参加した子供達と、田圃や小川で遊ぶ。

実は、我々親娘のもう一つの目的は、蛙の捕獲である。我が家ではイグアナやら蛇やらイモリやら、色々飼っているが、蛙も飼おう、という魂胆だ。
家を出る時、蛙を捕る気満々でプラケースを用意する我々に、妻・みぽちは「これ以上、生き物を増やさないでよ!」と釘を刺して送り出したが、そんな事はノン・シャラン。子供達と蛙捕りに興じた。

キリリリリと鳴いているのは、これから繁殖期を迎えるシュレーゲルアオガエル。が、土中に隠れているので、姿は見えない。
水場のオタマジャクシは、ぽっぽ旦那さんによると、推定ヤマアカガエル。畦で跳ねているのは、トウキョウダルマガエルで、これが沢山いる。
田圃脇の小川にはツチガエル、遠くからカジカガエルの声さえ聞こえる。ここはまさに蛙天国である。

それにしても、蛙は不思議である。種類によって、繁殖期が違うのだ。
最も早いヤマアカガエルやヒキガエルなどは、二~三月頃に一度冬眠から覚めて卵を産み、暖かくなるまで再度冬眠しなおすのだ。わざわざ二度寝をする位なら、暖かくなってから産卵すれば良いではないか。
が、もし全ての種類の蛙達が、冬眠から覚めていっせいに産卵したとすると、その蛙達の生息域の水辺は、いっぺんに生態系が崩れてしまうだろう。

そうならないように、それぞれの種類によって、早春から夏にかけて、時期をずらして産卵するのだ。

また、一説では、繁殖期が同じであるトノサマガエルとダルマガエルは、同じ地域ではそれぞれ時期をずらして産卵していたのだが、生息地が激減している事から敢えて産卵時期を同じにし、自然交雑する事で生き残りを図った、という。(その自然交雑種が、トウキョウダルマガエル)

まるで、各種の蛙の代表が「蛙サミット」を開催し、相談でもして繁殖期を決めたのではないか、と思える程、よく出来ている。
蛙サミットはともかく、何か自然の見えざる力が働いている様だ。この、自然の見えざる力を感じる事を、シュタイナーは重視していた。

さて、子供達とツチガエル、トウキョウダルマガエルを計五匹捕まえたが、生態系を崩さぬよう、各一匹ずつだけを連れ帰り、飼育する事にした。
かえるすいそう
ドジョウの水槽をアクアテラリウムに改造、水場ではドジョウが泳ぎ、奥の陸地に二匹の蛙が暮らす。

その、蛙捕りの最中、小川の方から大人達が呼ぶ声が聞こえたのだ。
「あき乙女さ~ん!珍しい蛙がいる~!」
ぴーぽこを置いて駆け出す私、蛙の入ったプラケースを大事そうに抱え、必死で追いかけるぴーぽこ。
「まだいますか?どこですか?」
「そこです、そこの水の中!」

指された所に目を凝らすと、清流の中、石に擬態した蛙の上半身。下半分は石の下に潜らせている。

これが、ピンクなのだ!然も結構でかい。手の平ぐらいはあるのではないか。
「ピンク」といっても灰色を帯び、ややくすんではいるが、確かにピンクなのだ。駆け付けた子供達も歓声を上げる。

「あき乙女さん、これ、何ていう蛙ですか?」
「さぁ・・・?」
云いつつそっと石をどかすと、ピンク蛙の全貌が明らかになった。
全体的にピンクだが、腰のあたりは褐色がかり、腹部から足にかけては黄色味を帯びている。
色や体型から察するに、
「多分・・・ヤマアカガエルだと思うけど・・・こんな色は初めて見ました!」

蛙の体色など同種でも個体差があるし、同じ固体でも温度等の条件で結構変わる。

それにしても、ピンク・・・。
デジカメを持たずに来た事を後悔する。私は携帯すら持っていないのだ。
同行した方々も、カメラのフィルム切れや、手元に携帯やカメラが無かったりで、誰も撮影出来なかった。
つまり、証拠が無いのだ。だが、信じて欲しい。

本当に、巨大なピンク色の蛙が居たのだ!

そして、その蛙がこう云ったのだ。
「私は、実は人間なのです。悪い魔女の魔法で、蛙の姿に変えられてしまったのです」
それなら、魔法を解く方法を知っている、おとぎ話でも有名だ。
私は人助け、と思って、蛙にそっと接吻した。
すると忽ち魔法は解け、蛙は元の林家ぺーの姿に戻った。
それでピンク色だったのか、と、合点がいった次第だ。

いやいや、途中からくだらない嘘話になってるって!こんなつまらぬ駄話を入れたら、話全体が胡散臭くなるっての。

本当は蛙の正体は、林家ぺーではなく、林家パー子だった。

って、これも嘘じゃん!

帰ってから改めて考えてみたが、大きさや痩せ具合から、産卵後間もないメスのヤマアカガエルかと思われた。が、ヤマアカガエルの産卵期はとっくに終わっている。
色や形態が最も近いのはタゴガエルで、これなら産卵期も符号する。が、それにしてはあまりにも大きすぎる。調べれば調べる程、謎は深まるばかりだ。

もういいや、魔法をかけられた林家ぺーって事で。




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コメント

はじめまして。ピンクのかえるですか?想像するだけで、ちょっと怖いです。種子島の田んぼはすでに稲がすくすくの状態でしょうが、ピンクのかえるはみたことないですね。ぷちっとしておきます。
信じます♪
シンガポールにピンクのイルカがいました。
身体のほとんどがグレーだったけど(笑)
うちの玄関にも蛙がいるんです。
水気のあるもの、何もないのに。
蛙って案外、水がなくても
生きていけるんですかね?
土とか生垣の中で?
よかったね
なにがっていうと、ピンクの象でなくてよかったね、と。ピンクの象が見えたら、教えてね。いいところを紹介するから。(笑)
ところで、水まきご苦労様。もっと人を巻き込むにはどうすればいいもんか。
>いっちゃんさん
初めましてσ.σ
種子島の田んぼも蛙が一杯いましたね。祖母の家の田んぼでよく蛙捕りしてました。懐かしいです。。
そちらのブログにもお邪魔させて頂きました~。是非またいらして下さい^^

>まこりんさん
ピンクのイルカ、見た~い!なにイルカなんだろう・・・。
玄関の蛙さんは、きっとヒキガエルです。割と乾燥に強く、住宅地にも住んでます。
害虫を食べてくれるので、大事になさって下さい^^

>ミニョンの母さん
ピンクの象なら、毎晩見てますよすよすよすよ。ヒクッ。特に芋焼酎呑んだら必ず見えますよすよすよすよ。ヒクッ。
水まきはねぇ、いずれネタにしたいです。先日は一年生のお母さんも手伝ってくれたし、徐々にでも広がればなぁ、と^^

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