HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>シュタイナーの学び

子供とおもちゃ(2)~ガラクタが育むもの~

前回も書いたが、シュタイナー教育において、理想的な玩具の条件はおおまかに云って、次の二点に集約される。

①・自然素材であること

②・極力シンプルであること


「自然素材」が良いというのは何となく分かるが、「シンプル」というのはどういう事だろうか。

娘・ぴーぽこ(仮名)の通うシュタイナー学校のオイリュトミー教師・キリギリス先生(仮名・ドイツ人)が、以前、こんな話をなさった。

当時、キリギリス先生はドイツのシュタイナー学校で教鞭を執っていた。その頃、日本の大手玩具メーカーの方々が、視察に来られたという。
なんでも「シュタイナー教育のおもちゃは、子供の想像力を育む」という噂を聞き、それがどんな玩具なのかを調査に来たのだそうだ。

彼等は薄桃色の布やカーテンに包まれた、幼児部の部屋に通された。見回しても玩具らしいものは見当たらない。
「おもちゃは何処ですか?」と訊ねる彼等に、「これがそうです」と示された物は。

流木や木片、石ころや貝殻等々・・・。見ようによっては、ガラクタの山

日本人玩具メーカーの方々は、失望して帰ったという。

何故、こうしたガラクタが、子供の想像力を養うのか。

ぴーぽこがシュタイナー系幼稚園に通っていた頃、幼稚園から五角形、将棋の駒形の木片を貰って来た事があった。小汚い、タダの木片である。それに、先生が描いてくれた、シンプルなうさぎさんの絵。

その日の入浴時、バスタブに木片を浮かべて喜ぶぴーぽこ。
彼女にとって、それは「うさぎさんが乗った舟」なのだ。
勿論、そこには帆や櫂も無ければ動力機関も客室も、操舵室も、何も無い。

いや、無いからこそ良いのだ。木片であるからこそ、子供のイメージで、どんな舟、船にもなり得る。
筏やヨットにもなるし、遊覧船や豪華客船、人間魚雷・回天にだってなるのだ。
・・・いやいや、回天は物騒だって、うさぎさん、玉砕覚悟だって。

ともかく、リアルな船の玩具では、それがリアルであればあるほど、そこに子供が想像力を働かせる余地は無い。
木片だからこそ、帆をイメージして帆船にしたり、煙突をイメージして蒸気船にしたり、様々に想像が広がるのだ。

また、シュタイナー教育ではお馴染みの、「ウォルドルフ人形」。

ウォルドルフ人形 001

画像から分かるように、顔にはシンプルな目と口がちょんちょんとあるだけである。そこには表情も無い。
それが為、子供はその時の心情によって、人形の中に様々な表情がイメージできる。
楽しい表情、悲しい表情、嬉しい表情・・・。

尤も、表情がある人形が「良くない」という訳ではない。子供が気に入って、愛着を持てるのが一番だ。
にこにこと優しい笑顔のお人形も、それはそれで良いものだ。ただ、そのお人形はいつも笑っており、子供の心情を反映しにくい、というだけの事だ。
無論笑顔にも、嘲り笑い、悲しみ堪えた泣き笑い、竹中直人の「笑いながら怒る人」など色々あるが、子供にはそんな微妙な機微は分からない。

ともかく、玩具はそれが不完全であればあるほど、子供の想像力、創造力が膨らむのだ。

因みに、画像のウォルドルフ人形は、妻・みぽちの手作り。

ここまで凝ったものではなくても、また上手な出来栄えではなくても、親が玩具を手作りするのも良いだろう。

私が幼少の砌、母がおもちゃを作ってくれたことがあった。
父の存命中は、「おもちゃ」といえば「買うもの」だったので、それを手作りしようというからには、父の入院中もしくは他界後の、経済的に恵まれていない頃のことかと思われる。

私の為に何かを作ってくれている母の姿が、妙に嬉しかった。針金を鉛筆に巻きつけ、バネを作る母の手元を眺めつつ、

(こうしたら針金がバネになるのかぁ・・・)
(・・・バネを使って、何が出来るんだろう・・・)


と、ワクワクした気持ちになった事を覚えている。

シュタイナー教育でも、親が子供の為に、ワクワクしながら何かに取り組むと、その気持ちは子供に伝わる、という。
欲しかったおもちゃを買って貰った時も勿論嬉しかったが、この時の記憶はまた格別な思い出として私の記憶に残っている。

前回の記事で、幼い私の心にトラウマを刻印してくれた母だが、同時にこうした宝のような思い出も、残してくれている。

こうして母が作ってくれたのは、ビックリ箱

ただ問題は、その製作工程の一部始終を見ていたので、

ちっともビックリしなかった、という事だ。



ブログランキング
乙女への励まし代わりに↓をクリックσ.σ
     
にほんブログ村 教育ブログへ
こちらも↓
b_04.gif
スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://akiotome.blog123.fc2.com/tb.php/53-86408f83

コメント

いい思い出やね~。我が母は工作には手を出さなかった記憶があるよ。

うちは兄弟三人で、やっぱりおもちゃとかにはお金がかけられなかったから、友達やいとこがリカちゃんハウスで遊ぶときに、自分で間取りを書いた紙で、消しゴム人形を使って遊んでいたよ。

ところが、これがね。自分で家の中を考えるから、意外に楽しくってよかったんだよねー。考えてみれば、その時、両親がちょうど実家を建てるのに図面を見ていたりしていた時期と重なっていて、家の図面を見た記憶はないのに、そんなところに影響が出ているんだわね。

おもしろいもんだわ。
おちに
チョーー笑わせていただきました。
みほちさん、すんばらしいじゃないの!すごい。
うちの母が作ってくれたおもちゃといえば、お人形さんの服や布団。それがあるからこそ、お人形さんを寝かせることができました。そして「人形は夜中に起きて生きている」ことを信じられましたね。今、うちの子供は人形はごたごたにしまってますね、良くないっすねー。
>もんちゃん
足りないものを自分で補おうとする時、創造力・想像力が伸びるね。
私も自分で手裏剣とか作ろうとして、上手くはいかなかったけど、その時の試行錯誤とか良い経験になってると思う^^
それにしても図面の話、面白いねぇ~。こういう形でも親の影響って現れるものだねぇ・・・。
やっぱり子供は、無意識に親を模倣してるんだなぁ・・・。

>ミニョンの母さん
うちもこのお人形さんのベッド(籠)があるけど、使わずにごたごたにしまってます^^;
たまにそこに寝かせても今度はそのままずっと放置とかね(--;
ちゃんと寝かせるようにさせれば良かったなぁ・・・。「人形は夜中に起きて生きている」って、素敵だもの。
うちの娘、まだメルヘンが作用してるから、今からでも遅くはないか!?

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: Sky Ruins, web*citronDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。