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HOME>シュタイナー学校の子供たち

コックリさんはやめとけ

学童サポートに入った、夏休みの或る日。
子供達に素人落語を披露した後、ラブラドールちゃん、ベガちゃん、モニカちゃん(いずれも仮名)の三年生女子トリオと一緒にお弁当を食べていた時の事である。

女子トリオの話題は、「怖い話」になり、

「あき乙女先生、怪談話せる?」

と、私に振ってきた。
落語にも怪談噺はあるが、私のレパートリーではない。
尤も、都市伝説やら実話モノやら、いくらか怪談は知ってはいるが、子供を徒に怖がらせるのも如何なものか。
が、あまりにせがまれるので、その中であまり怖くない部類の、「怖い」というよりは「不思議」な話を中心に幾つか語る。

それでも、ラブラドールちゃんなどは話が佳境に入ると、耳を塞いだり、近くの子の背後に隠れたりする。

私:「そんなに怖いんだったら、やめようか?」

ラ:「ううん、聞きたい!

・・・どないやねん。

元来、子供というのはこのように、好奇心の塊である。
それは、シュタイナー教育であれ公教育であれ変わりはないが、「知りたい」、「自分で試したい」、という、内面から湧き上がる衝動を大切にするシュタイナー教育で育った子供は、より好奇心が強くなる傾向にあるそうだ。これ自体は決して悪い傾向ではないが、周囲の大人が気を付けていないと、時として危険な事も起こり得る。

一例を挙げると、ドイツでは、ドラッグに手を出す青少年のうち、シュタイナー学校の生徒の割合は決して低くはないという。
危険は承知で、「実際に試してみたい!」という好奇心から手を出す例が多いそうだ。

こうした場合、何故子供がそれに手を出すに至ったか、その背後に目を向ける必要がある。

幼少期に周囲の大人に依存しきれなかった補いに、ドラッグに依存する場合や、今生の魂の課題の一つに、「中毒症からの離脱」がある場合など、色々あるだろう。

尤も、だからといってドラッグを「必要悪」と肯定しているわけではない。ドラッグに頼らずとも上記の補い等は出来るし、未然に防ぐ事も出来る。

さて、怪談をせがむ子供達。

別の時、ラブラドールちゃんが、「四年生になりたくないなぁ・・・」と呟いていた事がある。理由を聞くと、

「だって、四は『し(死)』でしょ?死ぬかもしれないじゃん!」

・・・いやいや、貴女の横に鎮座まします五、六年生のお兄さん・お姉さん達は、四年生で死ななかったから今もこうして存在してるんだっての。

とはいえ彼女は三年生、自分と世界に距離を置き出す年頃である。シュタイナー教育で云うところの「ルビコン世代」であり、孤独感や寂寥感を感じたり、子供によっては一人寝を怖がったりすることがある。
「死」について過剰に意識するのも仕方が無い。

そう考えると、彼女達が「怖い話」に関心を示すのも、年齢的に彼女達の内面に湧き上がる何かが、それを欲しているのかも知れない。

気付くと、四、五年生も加わり、怪談話で盛り上がり出した。そのうち誰かが「コックリさん」の話題を持ち出す。
「何それ!?どうやんの?」
と、興味津々の子もいる。これは危険だ、と判断した私、コックリさんについて語り出す。

そもそも「コックリ」とは(天狗)と書く。
狐や天狗の中には神の使いの高級神霊もいるが、邪霊に成り下がった存在も多い。この場合はそうした低級霊を指す。

また、「孤狗狸」というのは当て字、という説もある。明治にアメリカの降霊術が伝わったのがコックリさんの起源とされるが、当時は竹の棒の上に盆を載せ、盆の傾きによって占ったそうだ。
その盆が、「コックリ」と傾く事から「コックリ」さんと呼ばれ、「孤狗狸さん」という表記は後付け、というのだ。

が、そんな擬音は表現者のさじ加減である。
「コトリ」と傾くから「小鳥さん」とか、「カタリ」だから「騙りさん」とか、何でも良い。
やはり、低級霊の代表を羅列した「孤狗狸」・「コックリ」と表現したのは、それだけの意味が含まれているからだろう。

ともかく、子供達に、
「コックリさんで呼ばれて来るのは、低級な、邪な霊です!」
ということを伝える。

また、「コックリさん」がお帰りにならず、憑かれて気が触れた話や、死に至った話などもあるが、こうした話は都市伝説の域を出ないし、子供達を必要以上に怖がらせたくもない。なので、そのような話は避けて、自らの子供時代の体験を語った。

当時、「キューピットさん」というのが流行っていたが、結局やって来るのは「キューピット」を騙る「騙りさん」な低級霊なので、実質、「コックリさん」と変わりない。ともかく、子供の頃そんな事をやってみた私、

「将来、どんな職業が向いていますか?」

と伺ったところ、コインがこのように動いた。

  ・・・ゆ・・・

  ・・・う・・・

  ・・・れ・・・

  ・・・い・・・


・・・って、「幽霊」!?それは、「職業」なのか!?大学時代、「いや~、内定出たよ、幽霊の」と云ってた先輩や同期は、一人も居なかったっての。

ともかく、子供時代の私は、この答えに「死」の気配を感じ、戦慄したものだ。

「こんな怖い思いをする事もあるから、コックリさんはやらないように」
と、指導した。
が、子供は大人が語る内容より、それを語る大人の心中を読み取る。
コックリさんはやめておけ、という思いは本音だが、元来私は妖怪やら霊といったものが好きである。そんな大人がいくら注意を促しても、それが逆に子供達の興味をそそる結果となったようだ。

翌日、学童から帰って来た二年生の娘・ぴーぽこ(仮名)が、こう報告した。

「今日ね、学童でね、ラブラドールちゃんたちが、先生に注意されてたよ」

ベガちゃん、モニカちゃんも含む、例の三年女子チームである。何故かと問うと、

「コックリさんをしてたから」

・・・だから、試すなって・・・。
怪しいモノ好きな私がいくら云っても、説得力のカケラも無かった模様。



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コメント

ちなみに、、
西洋医学的にやはり幼児のころより、自己肯定感を築き上げられなかったことなどが将来依存症の心理学的原因として大きなものであると認められています。公立教育などの研究会でほんとに一部ではありますが、数校が総合学習の時間を使って「他人の良いところを認めてほめる」「褒め言葉のシャワーを浴びよう」などの系統的な自己肯定感を高めるプログラムを取り入れて、「悪い誘いを断る」などのロールプレイングをしているところがありますよ。でもね、やっぱり家庭と幼児期からだと思うわねえ。シュタイナーでなくても。
ちなみに、、
ひとっことも聞いておりませんでした。私モニカの母ですがね。これからはこういうこともおおいなるだろうなあ。私の試練だわねえ。*タメイキ*
懐かしいねー。昔、昔の子供時代にそうとうはやって、私もやったことがありますです。
うちらのときは10円玉を使ってたけど、今もそうなんかな。あれって、指を離したら危険とか言われていて、でも子供ってすぐにビクッとして離れそうになるから、とても緊張した事を覚えているよ。でも、何聞いたか忘れちゃった。
お久しぶりです。夏中我が子とバイオダイナミック農園で働いて、秋からキンダーで教育実習始めます。
ところで、アメリカのシュタイナー学校では、暗い部分を直視するのを避ける傾向があるように感じています。シュタイナー学校の中での性教育について調査していたとき、性教育の現状について質問状を出したのですが、「希望者にのみ実施」とだけ通達されて、それでは希望者がいないのなら性教育は無しってこと!と驚愕した覚えが。。。ただ、アメリカのシュタイナー学校卒業者と話をした時に、印象に残る「ドラッグ反対」の授業の話をよかったらシェアしたいと思います。その授業では、ドラッグを使うとたいそう興味深い体験が得られる、と具体的に説明したあとで、ドラッグを使うと“自分”が広がっていくから幻覚が見られたり、不思議な感覚が得られたりする。ただ、ドラッグを使ってそのような境地に行くのは不自然なことだから、ドラッグを使ってそのような境地に行くたびに、自分の自我の一部がそこに置き去りにされてしまう。だからドラッグを使うのはよくないことなんだ、と。その先生はペヨーテを使うネイティブアメリカンチャーチの例を挙げ、宗教儀式として、その領域に行くための導きと保護がある場合は、話は別、ということなども話したらしいです。彼女はこの授業はとても役に立った、と言ってましたよ。でも、ドラッグは試してみたそうですが.....
>ミニョンの母さん
「褒め言葉のシャワー」って、自己啓発セミナーみたいだね^^;って、参加したことないからイメージで物云ってますが^^;
でも、そういうのも必要でしょうね。
ただ、理想を云えば、総合学習でそういう時間を持ったり、セミナー等が無くても、日常の中で個々人が自分の存在に充足感が持てるような、そんな社会になればもっと良いでしょうねぇ。。
基本は家庭だから、まず自分が気を付けよっと^^
幼少の砌から「変わり者」として親や教師、クラスメイト等から否定される事が多かった私としては、現在周囲の方々に受け入れられているという状況は、そうした幼少期のトラウマの補いになっております。皆様に感謝でございます^^
いや~、でも、モニカちゃんならずとも、子供は全てを報告はしないでしょう^^隠すとか、内緒という事ではなく、彼女にとっては話題にする程の事じゃなかったり、忘れてたりとかね^^
うちもそんなもんです(--;

>もんちゃん
で、使用した10円玉は捨てなきゃいけない、とかね。インフレ起きるって^^;
今はどうやるんだろうね。多分、同じじゃないかなぁ。
本当はこの時、子供達に「私の子供の頃はこんなやり方だったけど、今はどう?」という話を聞きたかったんだけど、それを聞いた他の子が真似しないよう、方法については一切云わなかったし、子供達にも云わせないようにしたのですよ。
子供の頃、これが本当に霊現象か検証してみたよ。自分の誕生日とかは当たるんだけど、芸能人とかの誕生日は外れる。(後でプロフィール等で答え合わせをした)自分の知らない情報は当たらなかったのね。
結果、自分達が無意識で動かしているんだろう、と。でも、本当に憑かれることも無いとは云えないからねぇ^^;

>やかおりさん
素敵な夏を過ごされたようですねぇ。。流石に日本では、おいそれと体験出来ないですから、バイオダイナミック農法は^^; うらやましいです。。
以前ドイツのシュタイナー教師のゼミでも、性教育についての質問が出たのですが、「クラス会(親と教師による)で話し合うべき」とのことでした。こうした問題は、学校に丸投げせず、親も一緒に取り組むべき問題、という事かな、と思いました。
ドラッグの話、参考になりました~!有難うございます!
してみると、過度の飲酒もドラッグ同様、自我の一部を置き去りにする行為なんでしょうね・・・自戒せねば(--;
で、その生徒さんもやっぱり試したんですか^^;
海外のドラッグ事情はよく知りませんが、日本ではやはり覚醒剤が怖いので、容易に試される訳にはいかないですね^^;
これも学校だけじゃなく家庭でも取り組む事でしょうけど、ドラッグに興味を持ち出した子を頭ごなしに否定せず、母親が知っている事をつとめて客観的に伝えたところ、そこのお子さんは「聞いて良かった」と、納得していたそうです。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re:「管理人のみ閲覧」
興味深いお話、有難うございました~!具体的に感想を書きたいところですが、「管理人のみ閲覧」という点を考慮し、敢えて書きません^^;取り敢えずお礼のみで失礼します。。
また何か、そちらのお話を聞かせて頂きたいです~!
我が家のダーク・シークレットを全国区で晒すのも何か、と思い、管理人のみ閲覧で失礼いたしました。あき乙女さんの日記はいつも楽しみに読んでいます。またなにかありましたらくちばしを挟ませて頂きますのでよろしくお願いいたします。
>やかおりさん
ダーク・シークレット^^
バイオダイナミック農場での雨のお話、そのうち本文でも少し紹介したいと思うのですが、如何でしょうか?
どうぞ、どうぞ、使えるネタはどんどん拾ってやってください!
紹介して頂いたら光栄です。
>やかおりさん
有難うございます~^^使わせて頂きますね~。いつになるかは分かりませんが^^;
書きたいネタは多々あれど、時間が追い付かない、という現状なので、いずれ記事にする日まで私の中で熟成させますね~^^

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