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文字の授業はメルヘンで

娘・ぴーぽこ(仮名)が幼稚園の頃。
「おとーさん。『またあそぼうね』って、どう書くの?」
などと質問してきた。
黙れ小僧、である。シュタイナー教育において、七歳未満の子供に「知的」な部分を刺激する「文字」を教えるのは好ましからざる事である。オマエが文字を覚えようなんぞ、一年数ヶ月早い!

とは云え、問題は動機。幼稚園のお友達との手紙のやりとりで、絵だけでは飽き足りず、メッセージも添えたくなったらしい。毎日会っているのだから口で云えば済むのだが、子供はそんな合理主義的世界に生きてはいない。
シュタイナー教育を取り入れた幼稚園とはいえ、園児達はいつの間にやら文字を覚えるようで、ぴーぽこが貰う手紙には概ねメッセージが添えられている。ぴーぽこも自分でそれを書いてみたいと思ったようだ。

思えば古代文明において、「文字」とは、そんな「相手に伝えたい」、「何かを残したい」という思いから成立したのではないか。ぴーぽこがお友達に「伝えたい」、そんな古代人にも通ずる想いをシュタイナー原理主義を遵守して否定するのも如何なものか。
そう思い、取り敢えずぴーぽこが手紙に書きたい文面の文字だけを教えてやった。

子供とは、実に侮り難いもので、気が付くと在園中に勝手に平仮名を一通り読み書き出来るまでになっていた。
尤も独学なので、鏡文字やら書き順やら滅茶苦茶ではあるが、いずれ文字の授業で正しく学び直すであろうと放っておいた。

さて、シュタイナー教育では文字をどの様に教えるか。
まず、メルヘンのお話から始まる。題材はどの字を教えるかによって、その字に相応しいありもののお話を選んだり、教師自身がお話を考えたり、そこは教師自身が創意工夫する。
感情に訴えるお話を聞かせ、それに応じた絵を描き、一日目は終了。
実はその絵の中には、教えたい文字が隠れているのだが、その日はそこまでは教えない。

二日目は、「思い出す」という取り組みが行われる。前日の絵やお話を、子供達は思い出す。
教師は教える文字が多く含まれ、またその場面に応じた詩などを読む。例えば教える文字が「と」なら、
    
「昨日うちゃん寝たきに 変なころにイモがある うちゃんこのイモ何のイモ?」

…って、猥歌じゃん!メルヘンにこんな場面は無い。
無論これは例えであって、仮初めに私が教師だったとしても、実際にこんな卑猥な詩は扱わない。
兎も角、ちゃんと相応しい詩を読む等した後、例の絵の横にその文字を書く。
子供達は、初めて絵の中に文字が隠れている事に気付く。そして、物語を最後まで話して終了。

そして三日目にその文字の付いた単語を皆で探し、その後次の文字の導入が行われる。
大体こうした流れを、毎日の「エポック授業」の中で数週間かけてじっくりと取り組むのだ。

文字のエポックが始まった頃、「既に文字を一通り覚えているぴーぽこは、ちゃんと授業に集中するだろうか」と案じたものだが、それは杞憂であった。
帰宅したぴーぽこは、早速その日のエポック授業で描いたのと同じ絵を、蜜蝋クレヨンで描き始めた。それが、下の絵である。

あぁや


「これはね、『あぁや』っていう女の子なんだ」
分かりにくいかもしれないが、これは女の子が草原に、長いスカートを風にたなびかせ、両手を広げて立っている絵だ。「あぁや」という女の子が登場するメルヘン・ストーリーらしい。
そして、この翌日。ぴーぽこは帰って来るや、この絵を示し、興奮気味に、

「おとーさん!この絵にね、『あぁや』の『あ』の字が隠れていたんだよ!」

と報告。勿論私は既に気付いてはいた。この女の子の絵が、平仮名の

  「  」

に見える、という事に。
かくしてぴーぽこは、ウール先生(仮名)の授業で、楽しく文字を学んでいる。

さて、この授業は、象形文字の成り立ちにも通じる。
ドイツ人シュタイナー教師の三年寝太郎先生(仮名)も、「漢字は極めてシュタイナー的」という意味の事を云っておられた。表音文字である仮名文字やアルファベットよりも、漢字はこのやり方に適している。
実際に、日本のあるシュタイナー・スクールでは、平仮名より先に幾つかの漢字を取り上げるそうだ。

」   「」   「」   「

など、字を見ているだけでそのものの映像まで浮かぶようではないか。
また、これは受け売りなのだが、

  「

と云う文字は、「『木』の上に『立』って『見』る」と書いて、「親」なのだそうだ。
直接手が出せない高い所から、俯瞰で子供を見守る、それが「親」。
成る程、シュタイナー教師の金毘羅舟ふね先生(仮名・ドイツ人女性)が、親を灯台に例えておられた。子供という船を直接操らず、ただ光を与えて導く「灯台」の様な存在、それが、親の役割。その例えにも相通ずるではないか。

してみると、漢字はなかなかに面白い、他に何かないか。

  「  る (なぶ・る)

…え~…。字を見ているだけでそのものの映像まで浮かぶようだが、生々しすぎてメルヘンに展開しようがないので、却下!「アダルト専用エポック授業」かっての!
…誰だ、こんなそのまんまの字を考案した奴は。
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コメント

漢字はねぇwww
あぁぁぁ、また語りたくなっちゃうので敢えてくだらないコメントでもw。

女が古いと書いて姑
女は家と書いて嫁
女三人よれば姦しい
女の又に心、それは怒り。
女が又に力、そして努力。

女がつく漢字はいちいちカチンときますw。

一生忘れられない漢字の思い出としては
思春期の12の娘に
“米が消化すると糞になるんだ”と教えた
某出版社(ジーニアス英和辞典とか作ってる辞書屋)勤務の
アフォ実父。

半年口をききませんでした。
反対の・・・
嫐(なぶ・る)もありますよ~♪
わ~い、初コメント!
いつも楽しく読んでま~す。
「金比羅舟ふね先生」ってウケた!
>ちゃい蔵さん
あら~、どうぞ語って下さいまし~σ.σ

女に波が寄って「婆」なんてのもありますね。確かに「奴」「妨」「奸」とか、一寸下に見てる感じですよね~!個人的には「妖」「妃」「妻」「姫」等は好きですが。
「米」が「異」な物になって…。一つ賢くなったのですから、お父様のこと許して差し上げましょう^^;

>癒し系ラスカルさん
ひゃ~、そうか、そっちもあったか^^;
調べてみたら、両方「なぶる」の他に「たわむれる」という意味もあるんですね。「たわむれる」なら「暗闇祭り」の様な、多産・豊穣を祈願する雰囲気だけど、「なぶる」はねぇ(--;
あ、でも、で「たわむれる」だと「大奥」っぽいかも^^;

>まいこおさん
わ~い、初コメ有難う~σ.σ
今後ともよろしくね~。。
「金比羅舟ふね先生」お分かり頂けましたか^^。まぁ、本名を知らないと意味不明な名前ですよね。ある意味内輪ネタですが^^;。字面だけ見たら、どんなドイツ人女性だよ、って感じですよね^^

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