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メルヘンとキャラ弁

二年生の娘・ぴーぽこと共に、埼玉の田んぼの稲刈り体験に行った。
ぴーぽこは、同行の七年生・ポンパドールさん(仮名)は勿論、その母・フォアグラさん(仮名)にもすっかりなついており、田んぼへの道すがら、フォアグラさんの後を付いて歩いていた。

途中、ススキの穂を見付け、手折る二人。と、ぴーぽこは一度手にしたススキの穂を、元に返す。

「いらないの?」

と聞くフォアグラさんに、ぴーぽこ、

「帰りに取って行く~!」

と答える。確かにススキを持って稲刈りするのは邪魔で仕方なかろう。
そんなぴーぽこに、フォアグラさんはこう云った。

「じゃあ、ぴーぽこちゃんが戻るまで、『誰にも取られないように待ってて』って、ススキに云っておこう!」

なんと見事な受け答えではないか。低学年の子供に対して、こうしたメルヘン溢れる対応がサラリと出来るのは流石であり、実に親として見習うべきものがある。私が(一方的に)姉と慕うだけのことはある。

つつがなく稲刈りを終えた帰路、ぴーぽこはまたフォアグラさんに付いて歩き、無事、例のススキを回収した。
帰宅後、ぴーぽこが、

「・・・ススキはちゃんと(フォアグラさんの)云う事をきいてたねぇ・・・」

と呟いたのが印象的であった。
そりゃあ、ススキなど別に珍しくもない、わざわざ持って行く人もそうはいるまい。
が、ぴーぽこには、ススキが「誰にも取られないように待ってて」とのフォアグラさんの云い付けを守り、ぴーぽこをじっと待っていたように思えたのだろう。

七歳までの子供はメルヘンの世界の住人である、と、シュタイナーは云う。その後も、鐘の音が余韻を響かせながら消えてゆく様に、暫くは余韻の様にメルヘンの作用は続く。
ぴーぽこはまだ、メルヘンの余韻の中に居る。

また、こんな事もあった。
学童の帰路、家の近くの道端に、一匹のヒキガエルが佇んでいるのを見付けた。ぴーぽこに示したところ、

「あ!ウォートン!!」

「ウォートン」とは、ラッセル・E・エリクソン作の物語・「ひきがえる とんだ大冒険シリーズ」の主人公の、気のいいヒキガエルの名前である。

シュタイナーによると、子供に語る物語の好例として、主人公が冒険~時に、命懸けの~をして、ハッピー・エンドで終わるものが望ましいそうだ。
そうした意味でこのシリーズ、特に一作目の「火よう日のごちそうはひきがえる」は、まさにそのお手本とも云うべき傑作であろう。
担任のウール先生(仮名)がこの物語をクラスの子供達に読み聞かせて以来、ぴーぽこはこのシリーズが大好きになったのだ。

さて、ぴーぽこは道端のヒキガエルを眺めて、

「あれ、ウォートンかなぁ!?」

ここで、フォアグラさんのような、メルヘンに富んだ返しが出来るかどうか、私の真価が問われる場面だ。月並みだが、「そうかも!話しかけてみようか!?」ぐらいの事を云おうとして、口をつぐむ。
・・・この近所では、ヒキガエルがよく車に轢かれて潰れているのを目にする。もし、このヒキガエルをウォートン、という事にして、その後、そのカエルが車に轢かれでもしたら。
翌朝の通学中、この場所でヒキガエルの轢死体を見る事になろう。

「・・・ウォートンが・・・ウォートンが、車に・・・

と、ショックを受けるであろう事は、火を見るより明らかである。
そうした判断により、私には

「・・・でも、このヒキガエルはウォートンみたいな服を着てないねぇ・・・」

と、面白くも何ともない返答をするのがやっとであった。納得したぴーぽこ、

「あ~、ウォートンに会ってみたいなぁ・・・」

と、完全にメルヘンの住人。

そこまでご執心ならば、と、翌日のお弁当はウォートンのキャラ弁を作ることに。
と云っても、巷で流行っているような本格的かつ芸術的なそれではない。朝の忙しい時に、そんな創作活動をしているような余裕は、私には無い。
また、リアル・ウォートン、つまり本物のヒキガエルを弁当箱に詰める訳でもない。そんな事をしたら、児童と動物、ダブルで虐待である。

なんのことはない。まず、前夜の残りのソバメシを、弁当箱に敷き詰める。
そして、その茶色いソバメシの上に、マヨネーズで、

ウォートン

と、カタカナで書いただけである。

・・・って、「キャラ弁」か、それ!?

私にすれば、一寸した下らない思い付きである。が、ぴーぽこは、意外な程喜んだ。
ぴーぽこだけではない。その日のお弁当の時間、クラス中の子供達が全員、ぴーぽこのお弁当を見に来て面白がっていたそうだ。
お迎えの時などもクラスメイトのマーライオンくん(仮名)と、
マ:「明日は『モートン(ウォートンの弟)』って書いて貰ったら?」
ぴ:「うん、そうする」
などと話していた。

ウール先生の報告によると、ぴーぽこは

「どこから食べようかな~・・・」

と云って暫く箸を付けず、結局かき混ぜて食べていたそうだ。

・・・そこまで感情移入するか、カタカナに。






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コメント

「文字キャラ弁」ですね。それなら私にもできそうだ。うちはなんだろう。「赤毛のアン」とか「メアリーポピンズ」とか、、。それはキャラに入るのか?
カタカナ
面白いですね~。ぴーぽこちゃんいいね~

私は中学2年生のとき、母と口論になった。
母に文句を言って、翌朝も態度悪くて。

昼休み、お弁当を開けてびっくり。
白いごはんを敷き詰めた上に、佃煮で「バカ」と大書してあるだけの弁当だった(・ω・)/

クラスの友達は大ウケでした。

父は、母がいたずらして「LOVE」とデンプやそぼろで大書してある弁当を開けた日に限って、研究室で学生さんたちと食べることになって、非常に当惑したらしい。
文字キャラ弁いいね~。うちもオムライスにケチャップでかわいい顔を描いてみたことがあったけど、Dちはぶんぶん振り回していたので、きっとなんだかわからないものになっただろう。

Sちんは、文字がちゃんと残る弁当を持って行けるお姉さんになったってことだな。
>ミニョンの母さん
もう「アン」読んでるんだ~。
でも、お姉ちゃんはそろそろルビコンだから、文字キャラ弁見てもリアクション薄いかもねぇ^^;「なんでお弁当に『メアリー・ポピンズ』なの?意味分かんない」とか^^;うちのぴーぽこも来年あたりはそう云いそうだなぁ。。
ミニョンくんが一年生になって、文字習いだしたらいいかもね、文字キャラ弁^^

>25さん
たまにそういう報復措置聞きますね^^;喧嘩中ながら、諧謔があって良いですねぇ^^
私が聞いた事があるのは「逆・日の丸弁当」。
梅干をしきつめた真ん中に、梅干大のご飯が乗せられている、という。これよりはいっそ「バカ」と大書されてた方が清々しいかも^^
それにしても、茶目っ気たっぷりのお母様ですねぇ。。お父様も当惑しつつも嬉しかったのではないでしょうか。。

>もんちゃん
実は、ぴーぽこは、朝お弁当を包む前に、この文字キャラ弁見たのです。なんとも名状し難い、驚きと喜びが入り混じった表情で。え、そこまでウケる?ってこっちがむしろびっくり。
だから、その日は文字が崩れないように、特に丁寧に運んだようだよ。じゃなければ偏ったりして崩れてた可能性アリ^^;
Dちには、多少崩れても大丈夫なぐらいの、シンプルな顔を描いてみたら?それが分かったら、お弁当箱を大事に運ぶようになるかもよ~^^

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