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奇跡のことば、呪いのことば

「何かの本で読んだんだけど。シュタイナーによるとね、」と、ママ友・北政所さん(仮名)が話し出す。彼女の話は、いつも興味深い。

北:「シュタイナーによると、『奇跡』の言葉って云うのは、当たり前の事を云う事なんだって。で、その逆は、『呪い』の言葉。
つまり、例えば川に向かって『川よ、流れろ!』って云うのが、これが『奇跡』なんだって」


私:「じゃぁ、『流れるな!』とか『逆流せよ!』、『枯れよ!』と云うのは・・・」

北:「そう、『呪い』」

以上の話は又聞きなので、シュタイナーが実際にどの様に述べていたのかの裏付けは無いのだが、面白い話ではないか。

植木や鉢植えに優しい言葉をかけると元気に育つ、というのは、よく聞く話だ。
「元気にすくすく育ってね」「綺麗なお花を咲かせてね」
こうした言葉は「奇跡」の部類に入るだろう。

また、ある部族は、通行に邪魔な大木を、刃物を用いずに倒すそうだ。
どうするのかと云うと、皆して、その大木に罵詈雑言を浴びせ続ける。

「邪魔だ、このでくのぼう!」

「お前なぞ倒れっちまえ!」


一~数ヶ月こう云い続けると、その木は枯れて倒れるのだそうだ。気の長い話である。
無論、これは「呪い」の言葉であろう。

いくら私が夢見がちとはいえ、こうした事例から、「植物達も、言葉が解るのね!」とは思わない。
が、「言霊」という言葉が示す通り、言葉にはなにがしかの力が宿り、その力は言葉を理解しない植物にさえ作用する、という見方は出来ないだろうか。

言葉が、民族に作用した例もある。
かつてイヌイットは、氷上に裸で生活していたそうだ。
それを見たヨーロッパ人は驚いたね。だから云ってやったのさ、
「そんな生活をしていたら凍傷になりますよ!」
ってね。
それからさ、イヌイットの間に「凍傷」が蔓延し、彼等が毛皮を着る様になったのは。

・・・って、こんな文体で書いたら、安っぽいアメリカン・ジョークだって。

ともかく、17世紀頃にイヌイットの生活に触れたヨーロッパの探検隊の常識からすれば、裸で氷の上に寝ている彼等にこうした忠告を与えたのは「奇跡」、つまり当たり前の事だったろう。
が、イヌイットにとっては皮肉にも、「凍傷」をもたらした「呪い」という形で作用した。
まさにジョークの様な話だが、「凍傷」という概念がもたらされるまで、イヌイットは凍傷に罹らなかったそうだ。

同様の事が、日本における「ストレス」という外来語の例に見られる。
「ストレス」に該当する日本語が無い事から、元来日本人は「ストレス」を感じなかったのではないか、という説がある。
「ストレス」という概念をもたらされてから、日本は「ストレス大国」に変貌した、というのだ。

ともかくも、言葉の持つ力は強大で、それがネガティブな「呪い」である程、その作用は深く及び易い。

個人的な例として、私は歌が上手い方ではないが、幼少の頃、私が楽しく歌う度、母は苦笑交じりに「音痴だ」と云っていた。
私の父は歌が上手いので有名だったが、母は苦手であった。息子の私の歌い方が、父に似れば良かったのに自分に似てしまった、という自虐の思いで、そう云っていたらしい。
その言葉が繰り返されるうちに私に浸透し、未だに歌う時はこの言葉が思い出され、楽しく歌うのが困難なのである。まさに、「三つ子の魂百まで」とは、よくいったものだ。

してみると、親が子供に発する言葉は、思っている以上に影響を与えるのだろう。
感情的に発する、「バカ!」「早くしなさい、グズなんだから!」「どうしてそんな事も出来ないの!?」
また、何気無く云った、「あなた○○が下手ねぇ」「うちの子、出来が悪くって・・・」「○○ちゃんは良い子なのにねぇ・・・(比べてあなたは悪い子、といったニュアンス)等の、「呪い」の言葉。
これらを繰り返して発しているうちに、それらの言霊が子供の魂の奥に浸透してしまう、という事を、我々親はもっと自覚し、常日頃から言葉使いに留意すべきではないだろうか。

ところで私は、娘・ぴーぽこ(仮名)を寝かしつける時、シュタイナーの「こどものためのお祈り」を、毎晩繰り返し朗読している。
シュタイナーが「そのうち子供も詩を覚え、一緒に唱和するようになるでしょう」と述べている通り、今では「夜のお祈り」や「おひさまは植物に」といった、美しい「奇跡」の詩を、二人で暗誦してから眠りに就いている。
これらは子供は勿論だが、読んでいる大人の内部にも作用するように思える。子供に向けて読みながら、親も優しく暖かい気持ちになれる、これこそ「奇跡」であり、そして「奇跡」は当たり前の事なのである。

シュタイナーに限らず、「金子みすゞ」などの詩を読んであげるのも良いだろう。
美しく暖かい「奇跡」の言葉で綴られており、親自身も心から大好きな詩やお祈りを、毎晩繰り返し読んであげると、子供のみならず親自身にも、何かしらの作用がある筈である。

ところで、こうした「奇跡」でもなければ、罵詈雑言といった「呪い」でもない、通俗で猥雑な詩は、どんな作用を及ぼすのだろう。例えば、

「きのうとうちゃんと寝たときに 変なところにイモがある 『とうちゃんこのイモ なんのイモ?』
『ぼうやよく聞け このイモは オマエを作った種イモだ』」


といった、猥歌。・・・いや、ある意味で当然の事、つまり「奇跡」を歌ってはいるが。


※「霊学の観点からの子供の教育」(イザラ書房・刊)に、詩やお祈りが数篇紹介されています

~~~~~σ.σ~~~~~σ.σ~~~~~σ.σ~~~~~

廉価本「豊臣秀吉勇将録」(リイド社)に、「脇坂安治」「播磨軍記」の2編収録。
どうぞ御一読下さい。


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コメント

子どもをまえにして「男の子は大変」などといってはいけないとおもいつつ、いってしまう今日この頃です。そのためでしょうか。うちの子どもはワンピースをきるのが大好き、、、。
で、その最後の唄のメロディーはなんだったっけ?歌詞はよく聞くんだが、、。
>ミニョンの母さん
日本人って、人前ではついネガティブな事云ってしまいますよね、家族の事は・・・^^;
補いとして、今度皆で「子供自慢」でもしましょか^^子供に聞こえる場で、いかに自分の子が可愛いか、良い子かを自慢しあう、という^^
>最後の唄のメロディー
先日セクハラまがいに歌ったあの後、キッチンに行ったら、サツマイモがありまして。キッチンでも歌いましたわよ^^
貴女と同じクラスのある母が、2番までちゃんと知ってたのには笑いましたが^^

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